2025/06/02 15:56
今回は今受注中のA.C.T.xA.F.P.スエードツギハギサークルポーチが出来たきっかけを書きます。

話は遡る事数年前。。。
オイルコーティングジャケットをUPCYCLEしてアートバッグに創り変える展示「STAY RAD」がきっかけで生まれた生地がある。
鞄を創る際に余る小さな生地のハギレ。これを再利用できないかと。
そこで出来たのがオイルコーティングで出来たツギハギ生地!!最初にリリースしたのはA.C.T.定番のミニウォレット。

ミニウォレットを創って、その後もいろんなアイテム構想を練る毎日。
生地をツギハギ状につなぎ合わせることは想像以上にすごい仕事量で手間のかかる作業。これを良い形でどうアイテムに落とし込めるか。
そんなこんなで運命の日はやってきます。たまたまアメリカ村でシガさんとバッタリ会ったとき、シガさんの腰回り付けているバンダリアンに目がいきます。そういやシガさんがいつも腰回りに付けているのめちゃくちゃカッコいいなと思いながら、シガさんと別れた後もそのバンダリアンが頭から離れません。
作業場に戻って、ふと生地のまま置いていたオイルのツギハギ生地に目が行きます。
あっ!と思い、良い予感が頭をよぎります。
このツギハギ生地でさっきシガさんが付けているようなバンダリアンを作ったら絶対カッコいいものができるなと。
半ば確信に近い気持ちでシガさんに連絡します。「ええんちゃうん」の一言。最初の1号が出来上がります。

その後もハギレでツギハギバンダリアンを作りながら、ある日またひらめきます。
これでサークルポーチ作ったらどうだろうと。
シガさんに打診すると「ええんちゃう、ええの出来そう」との答え。早速生地を作ってシガさんに渡します。
数日してシガさんが出来たでーと店に持ってきてくれる。狙いどおりの仕上がり。

その後、ファスナーをボールZIPにしたり細かなところを修正してやっとリリースできたのだが、
最初はオイル生地のハギレが沢山取れず、自社の通販サイトでしか販売できなかった。
それからまた数年の月日が流れ、チャンスが巡ってくる。今回はスエードのハギレだ。
今回も裁断後に出てくる小さなハギレ、A.C.T.初となる本革スエード。表生地はもちろん、今まで以上に裏地に使う生地にも強度を加え、
ナスカンを繋いでいるテープにもスエードを張り付け、今までとは違う全体的にタフでシッカリした作りになっている。
ファストファッションや飽食大国、無駄なまでにモノが作られ、簡単にモノが捨てられていく世の中への極端なアンチテーゼではないのだが、極力そういった事を減らしていければと思いモノ創りをしている。さらに動物からとれる革というモノへの感謝の気持ちは忘れたくない。作者は特にベジタリアンやビーガンではないので悪しからず。
ただツギハギ生地を作るのはかなり時間のかかる作業なので作る数が増える分、今から納期内に作れるのかドキドキしている。

さらには今回のスエードバージョン用に書き下ろしたコラボロゴの付属袋(ハンドメイド)も作りました。

大阪のWHEVショップには現物サンプルも置いているのでぜひ手に取ってみてほしいです。