2024/06/01 17:39

今回のDESTROY STEREOTYPE(D.S.T.)シリーズの始まりは「DESTROY STEREOTYPE」ワークショップのツアーがきっかけで始まった。
MODEL::nariakiskate

数年前から自分の得意とするシルクスクリーンプリントと縫製作業も加えたワークショップをバンドツアーの様に各都道府県で出来ないだろうかと考えていた。
思いついたのが、お客さんが参加でき、なおかつ既製品にプリントするのではなく、そのプリントした物を仕立てると言うワークショップ。
プリントは水場と台があればどこでも出来、技術、時間もそこまで必要としない。縫製作業となると時間、技術共に必要になってくる。
ならばプリントはお客さん、縫製は自社でという事になった。
これなら各都道府県に出向いてのワークショップが出来る!!初の試みだ。
DESTROY STEREOTYPEの意図するところはまさにそう言うところだ。
直訳すると「一般的な考えや固定観念の破壊」という意味。
有る情報をそのまま鵜呑みにせず、自分の中でかみ砕き、思考して新たなモノ、コトを創る。
そんな思いから出来たのがこのワークショップであり今回のデザインになる。
そして今回のシリーズはまさにそんなDESTROY STEREOTYPEから生まれたアパレルラインである。
バッグ類とハーフパンツに使っている総柄が事の発端になるデザインなのだが、軍物のレインドロップカモを基に雷が落ち、嵐を起こし、雷がA.C.T.とう文字になっていると言う物。
某パンクバンドの雷ロゴからアイデアが浮かび、軍物のカモ柄を使うのは非戦を願う思いを、全体が嵐になっていてるのは何かを巻き起こす力を、雷と雷がA.C.T.の文字になっているのは抵抗とACTION(行動)を。と言う思いが込められている。
そしてプリントにも秘密があり蛍光色と黒や紺と言った濃色を使い、2色のプリントをワザとずらす事で3色に見せるという技法を使っている。

まずはバムバッグと巾着。DESTROY STEREOTYPEツアーではメインとなるワークショップ用アイテムだった。
ワークショップ時はお客さん自身でインクを選び印刷が出来る。と言う内容の物だが、今回は4色展開。
コレもA.C.T.で印刷、縫製までやっている。厚過ぎない11号帆布に伸縮性のあるラバーインクを使う事で、硬すぎず柔らか過ぎずのちょうど良い作りになっている。使っていくと馴染んでいくので経年変化も楽しめるアイテムだ。

次は今回の目玉アイテムでもあるハーフパンツ。コレも生地、プリント共に拘った。生地は夏物に良くあるペラペラの生地ではなく程いい厚さのオックスフォード生地を使い、印刷はゴワつかない様にインクジェットプリント、ウエスト周りは厚めのゴムを入れベルト無しでも履く事が出来る。ポケットも前、後共に左右に付いている。ベルトループに鍵等を付けたい人の為にサイドにDカンとループを取り付けた。

更にTシャツ。着心地の良い製品染め(ガーメントダイ)のTシャツを使い、ビビットな蛍光色で印刷してある。Tシャツはホワイトxイエロー、ホワイトxグリーン、アイボリーxイエロー、アイボリーxグリーンの4色展開でアイボリーは生成り色で作者もお気に入りでヘビロテで着ている。

最後に缶クージー、本来は夏に飲み物が温くならないよう保冷用に使うのだが、年中使う事が出来る。春、秋は花見や外のみの際、他の人と自分の飲み物を間違えずに使い、冬は手が悴まない様に保温効果もある。しかも蓄光インクで印刷しているので、暗闇で発見しやすいのだ。
いつも自身でデザインする場合はメッセージをデザインに組み込めたらと言う思いで創っている。勿論そうで無い物も有るのだが。
今回のDESTROY STEREOTYPEシリーズも自分がメッセージとして伝えたかった事をアパレルラインに落とし込んだシリーズなので自身もこのシリーズはかなり気に入っている。もし時間があるならこの文章を読んだ後にデザインを再度見てもらうとまた違った目線で見えてくるモノ、コトが有るのかもしれない。

オーダー受付は6/3(月)23:59まで。